「WEBの技術×記事」の組み合わせでいろいろ遊ぶ!変なWEBメディアとは?

  • 2017.2.24
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「記事 × WEB演出」の実験サイト

こんにちは、佐藤ねじと申します。ふだんは、WEBやアプリ、インスタレーションなどデジタルコンテンツを作ることを仕事としています。

このたび「変なWEBメディア」という名前の、ちょっと変わったWEBメディアを作ってみました。僕はライターではないし、ジャーナリズムについて語れることは何もありません。そんな人間が、なぜ今さらWEBメディアを作ったのか…。

実は、このサイトは「WEBメディア」と名前がついていますが、いわゆる「ネットニュースのメディア」ではありません。WEBメディアの「記事」というフォーマットを使って、スマホ時代における新しいテキスト表現の在り方を模索する「動いたり、変なことが起こるテキストサイト」なのです。

記事が動くと面白い

なぜ記事の形で、インタラクティブコンテンツを作ろうと思ったのか。それは、多くの人がネットニュース依存しているからです。依存して、記事のスタイルに慣れているからこそ、そこにWEB演出が入ることで、面白い表現ができるのではないかと考えました。

flash全盛期の頃、中村勇吾さんをはじめとする様々なクリエイターがポートフォリオサイトを立ち上げ、インタラクティブな作品を発表していました。しかし現代はスマホサイト全盛の時代。PC画面でフルスクリーンで表示するポートフォリオサイトを作っても、それを見てもらえる機会は減ってしまいました。

多くの人が、スマホゲームやネットニュースに熱中し、スマホの画面を見続けている。ネット記事は「情報を伝える場所」だけでなく、「表現のキャンバス」としても軽視できない存在となってきました。

この乱立するWEBメディアラッシュに対して、何か別のアプローチで反応したい。みんながスマホで記事を読むことに慣れてきたのなら、「ネットニュース」をキャンバスにして、何か違う表現ができないか…

「本」というメディアが世の中に浸透したとき、「仕掛け絵本」というインタラクティブな本を作った試みと似ています。「仕掛けネット記事」はまだ表現の余地が残っている気がします。

WEBサイトはいろんな事ができます。コピペしないと読めない記事。だんだん劣化してくる記事。3D表現と記事。スクロール表現の向こう側。絵文字でなく、動字。「WEBの技術×記事」の組み合わせで、いろいろ遊んでみたいと思います。

ライターとエンジニア

そういう理由から、このサイトでは記事の最初にでてくる記者紹介欄に、ライターとセットで、担当エンジニアも記載されることになります。1つの記事に対して、ライターは文章を書き、エンジニアはコードを書く。「WEBの技術×記事」というジャンルでは、記者とエンジニアがセットで並ぶことが定番になるかもしれませんね。

もしそういう記事を作ってみたい!興味がある!というエンジニア、ライターの方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください!お問い合わせフォームでも、僕のツイッターからDMでも何でも大丈夫です。

まもなく崩壊します

と、ここまで記事を読んで頂いておきながら、大変申し訳ないのですが、当記事はまもなく崩壊します。突貫でサイトを作ってしまったため、そろそろ剥がれてくる頃ではないでしょうか。

考えてみれば、WEBサイトというものは、上から下へ構築された1つの構造物です。仮にこの空間に重力が存在すると考えた場合、文字や画像などすべてのオブジェクトは、何かで接着してるといえるかもしれません。容量が重い画像などは、よりしっかり接着しておかないと、すぐに下へ落ちてしまうのでしょうね。

そろそろ、サイトの要素が落ちている頃でしょうか。はたして今この文章は読まれているのでしょうか。僕は今年で34歳になりますが、人生で初めて、崩壊していくサイトのための文章を書いております。まるでハリウッド映画のクライマックスのように、ボロボロと文字や画像が落ちてくるのを想像しながら、緊張しながら文章を書いております。この表現をすると炎上するのではないか、この文体は正しいだろうか、といった細かいことを気にする必要はまったくありません。ただ、ただ、下へ、下へ。ただしたへむかって、向かってキーボードを打ち、殴り、熱くかきなぐるのみです!

いつまで続くか分かりませんが、変なWEBメディアをよろしくお願いいたします。